お父さんはキッチンカー『陽のあたる場所』でパスタを、息子の省吾さんはお母さんと一緒に新潟市西区でオムライスが看板メニューの洋食屋『SAKURAYA』を営んでいる、料理一家の櫻井さん。この時点で気づいた人、そうです。『陽のあたる場所』と櫻井さんのお名前『省吾』とくれば…「誰もが〜♩wow〜♩」のハマショーこと浜田省吾さんを連想するはず!ハマショーを知らないって?この歌詞からしてドラマ『愛という名のもとに』が頭をよぎり、ボート部!チョロ!(京都タワーで偶然一緒になってチョロだ!と言ってしまい、はい、チョロですと、すごくいい人でした、中野さん)と、く、れ、ば!です。お父さん、そういうワケですよね?
「はい、そうです(笑)」

お父さんの雰囲気からしてシンガーソングライター風でありながら頑固っぽさも感じるけれど、話し始めると笑顔あふれ、優しい人柄が伝わってくる。省吾さんも同様、「いい味の洋食を作っているだろうな〜」と伝わってきます。


「ようやくこの場所で定着してきた感じもしていて、常連さんも増えてきました。食べなじみやすい洋食メニューなので、ファミリーでもお年寄りでも通いやすい、ってコトでしょうか」
地元密着型でファンも増えてきたところだったが、2026年2月に新潟市江南区へ移転する。

「なぜ西区から江南区なのか?と聞かれます。いろいろな条件と今後の展開を考えた上での決断です。駐車場の課題、キッチンの使い勝手などなど…です」


とはいえ、移転先をリサーチすると、櫻井さんにとって知らない土地だけに険しい道のりになると感じていたが、現地調査をしていると明るい可能性も見出せそうだという。
「亀田から黒崎までつながっている道なので、お店に気がつかずに通り抜けてしまう可能性もあります。しかし、道沿いにあるお店のレビューを見ると、どのお店も好評!周辺に飲食店が少ないからか、その土地ならではの特徴があるのか、実際にこのエリアを歩いてみて自分の目で確かめようと思います」
風を切り、突っ走る…の如く、ですね。

 

ふと気づくと、真面目に…だったけど、その想いがついに花開く

「今までの経験を表現できたらなって考えていて、この場所だからこそ叶うコトがいろいろとありそうです」
省吾さんの経歴を聞いていると看板メニューのオムライスから伝わりきれない物語がある。
「調理の専門学校を卒業後、都内のホテルで数年間修業して、新潟に戻ってから古町にある『オーベルジュ古町』でお世話になり、調理の専門学校講師もしていました。実はフレンチの方が得意だったりします(笑)」
そんなバックボーンがあったとは、省吾さん!移転先での展開、構想の話を聞くと先ほどの〝叶うコト〟とは何なのか納得である。


「厨房が広くなるため、仕込みや調理できる幅も広くなります。例えばフルコースを提供することもできますし、お肉料理もいろいろとできます。ショーケースを置いて焼き菓子とかテイクアウトメニューとか、いろいろと挑戦したいです!」


新店舗の広さは想像以上で、創業から抱えていたお父さんが営むキッチンカーの仕込み場所問題も解決しそうとのこと。
「そうなんです、結構な広さがありますからセントラルキッチン的な役割もできそうだなと。また、食材を保管する場所も余裕ですから、ココはココでいい場所だと確信しています」


今後の計画としてイメージしているラインアップとして、まずはこの3つ!
① Tボーン&トマホークステーキ
② いろいろな肉料理
③ いろいろな魚料理

2025年11月末の話である。

 

もっと美味しい至福の料理を追求し続け、今もこれからもon the road

2026年2月12日オープンのちょっと前、移転先である店舗を訪れて驚いた。コンロが業務用!厨房も広々!客席も余裕!駐車場が目の前!一気にお店っぽく、失礼、お店になった(笑)
「前のお店にお越しいただいた時、コンロを見て驚かれてましたよね(笑)家じゃないですか家!って(爆)こちら、ご覧ください!コンロは5口あります(笑)」


広々とした厨房を見渡すと…前店舗から持ってきた調理器具も多く、このスペースに多少違和感はあるが「道具が重要ではないです!」と櫻井さんは話す。
「前は置かれた環境でいかにベストパフォーマンスができるか考え抜いて調理していました。整った環境だと料理が美味しいかどうかになると、それは腕次第というコトもあります。料理人として、今をどう受け入れて最善を尽くせるかが重要だと思います。ほらオムライスも!こんなにおいしく仕上がりました〜!」

櫻井さんの手には家庭用炊飯ジャーに付いてくるしゃもじ、フライパンは家庭用?の装い。だが、料理への情熱は変わらない。
「数年ぶりに触れた機材もありますし、当時の感覚を取り戻しつつあります。やっぱり料理は楽しいですね。頭の中には作りたいメニューがたくさん浮かんできます」


カウンターの上に掲げられているのはイラストレーターである妹が描いた家族の似顔絵やメニュー表の数々。座敷席には実はバイク乗りである省吾さんお気に入りのモデルが飾られている。そして、移転してからの試み、二次元バーコードでのオーダーシステムを導入する。
「これだけの広さですし、ホールを担う母の負担を考えての導入です。もしかしたら不慣れなお客様もいるかもしれませんが、まずは試してみて様子見です」

積み重ねがあるからこそ、省吾さんの口から自信に満ちたセリフが出てくる。初めての土地だからといっても臆するコトなく、やってみるコトが大切。お客さんの動きを見ながらメニューやレシピを絶妙に変化させて、決めたコトも柔軟に。それが省吾さんのスタイルだ。

磨かれ整理整頓された厨房を見ると
省吾さんの仕事が伝わってくる
「基本です、基本」

そういえば新しいお店にハマショーっぽさって…
「えっ、なんですって?(笑)」

 

櫻井省吾さん
新潟市出身。調理関連の専門学校を卒業後、都内のホテルにて数年勤務。新潟にUターンしてから『オーベルジュ古町』などで調理の技術を磨きつつ、専門学校講師も務める。父はキッチンカー、母は店舗にてスタッフとして携わる「料理一色の家族」。

cafe&bistro SAKURAYA
新潟市江南区嘉木4-3
11時30分~15時(14時30分ラストオーダー)、17時〜22時(21時ラストオーダー)
定休日:水曜・第2/4火曜
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