世の中いろいろな人がいるけれど、絶対数存在しているタイプが「話すのはできるけど、書くコトができない!」「ビジョンを語るコトはできるけど、事業計画書ってどうやって作るか分からない」だ。自分の周りを見渡した時、このようなセリフを聞いたコトはないだろうか。佐藤さんはそんなタイプとは逆。話すより書くタイプだ。

「書いていくうちに自分を見失う系です(笑)書いた翌日に見直すと驚いて、手直しをしても何言っているんだろうって内容になったりして(泣)まとめたんです!とお伝えしても、何言っているか伝わっています、よ、ね?」

読み進めていくと言葉1つひとつに思い込められているコトはよ〜く伝わってくる。ビジネス視点でも語彙力は十分だと感じるし、方向性も把握できる内容。しかし…な〜んか雲をつかんでいる感じがするのは気のせいか!?

「想いがあふれました!」

つまり、大きなコトバ=ビッグワード=広義であって抽象的な表現が見受けられる、というコトだ

「言われて気がつきました。私自身の色が出ていないって。確かに、別の人に置き換えられてしまう内容でもあるし、よく目にする文章と言われれば…なんか見たコトある!って感じですよね」

いかに自分ごとを最大化するか。伝えてもらいたいように伝えるか。簡単そうだけど、意外と難しい。いや、相当難しいはず。また、佐藤さんは行動力もずば抜けていて、出会った時は大体の準備は整っていた。この行動力といい、勢いといい、元気はどこからわいてくるのだろうか。

「念願だったサロンです!働きながらの開業準備ですし、育児もありますし、動ける時間は限られているので、一気に動いて!動きながら考えて!できる限り睡眠時間は短く!でしょうか。体は元気ですからまだ大丈夫です」

疲れは知らないうちに蓄積されて、いつかパーンと弾けてしまう…。佐藤さん、睡眠が重要です。

 

奇跡!驚愕!筆者と同じ町内会の、あの人だったなんて!

佐藤さんのルーツを辿っていくと、みなぎるパワーの源泉=ワケがよく分かる。

「用心深いんです。ご覧の通り真面目ですし(笑)育った環境、姉と兄、社会に出てからの努力、でしょうか。って、全部ですよね?」

旧姓をお聞きして驚いた。ん?なんか聞いたコトある、この苗字。で、出身を聞くと…「新潟のダウンタウン=しも、です。あの、某歌手の生まれあたりの!」

実は………筆者と…………同じ町内会であった。知らないワケがない!あ、あの○△さん家の後ろにあった家じゃないですか!そりゃ〜年も近いし(多分)、幼少時代は!と内心ハラハラドキドキ。

「母に聞いたら知ってましたよお(笑)」

地元話が盛り上がって…なんてコトはやめよう(汗)年代とか、先輩後輩とか…どこかで必ず点と点が線でつながっていく気がして…さらにハラハラドキドキ。

「昔、カレー唐揚げのお店でアルバイトもしていたんです!」

ゲゲゲ!オープニングスタッフのような感じで働いていたというが…ちょうどその頃、筆者はカウンターで…デロンデロンに酔って…常連のごとく通っていたから…ああ、地元話って怖い!

 

サロンの仕事を一通り経験した実績があるからこそ飛躍できる

本題のサロンについて。2つのサロンで経験を積んできた佐藤さんは、それぞれ所属期間が長かったため、技術的なコト=カット、トリートメント、パーマ、スパなどのテクニックのほか、お店をマネジメントする管理業務にも携わり、サロンのお仕事を一通り経験。もう独立できちゃうんじゃないかなってくらいに、とにかくいろいろなコト担当していたという。

「アシスタントからスタイリストになり、メディアや広告の見せ方とか新人教育とか、労務管理とか財務、店長業務って具合に…振り返るとホント、なんでも担当させていただきました!そうそう、全店舗の技術指導もしてたんです。こう見えて、えっ?どう見えているか…なんですが、しっかり者なんです」

はい、生まれと育ちからして、同じ町内だったワケですから優秀なのは知ってます(笑)それにしても、事業計画書を拝見すると熱量がハンパない!思いがあふれて…何を言っているのか迷子になってしまうセンテンスも少なくないところが佐藤さんらしさ(笑)である。

「忙しい毎日だったから、新人さんや同僚、スタッフのみんながいたから、ここまで成長できたのかなって感じています。ですが!姉からはいつも指導を受けて、何だよ〜って感じることもあります(笑)そんな時は、やってみるしかないって!自分に発破をかけて動いています〜!」

monyo hairは佐藤さん自身の生き方であったり同世代が抱える悩み、将来的に不安になるトラブルを想定した施術が特徴で、子供と一緒に通えるサロンづくりを目指している。そういった個性はメニューにも色濃く表れている。

「えっ?癒しと言いながらずっと話ししているって?そんなコト、ないんですよ、サロンに立つと。意外と癒し系と自負してます(笑)

 

じわじわと五感に響く〝もにょ〜ワールド〟に魅せられて

2024年7月上旬、サロンはついにオープン。早速、お店へ向かって車を走らせるが…「目的地に到着しました!」とナビから言われても、見渡す限り住宅(泣)困りました…。と思ったら、佐藤さん登場です。

「看板を出していなくてすみません!そして、1階が車庫で2階がサロン!ということで分かりにくいですよね。今後、分かるようにサインを付けたり、看板も検討します」

早速、サロンがある2階へ行くと、意外な光景というか、本当に2階?という空間が広がっていた。シャンプー台が2つ、椅子は3つ、ほか待合スペースやバックヤードなど「こんなに広いの?」という設計。そして、独特な曲線を描いたLED、楕円形の鏡、淡い色合いのピンク&グレーの壁、海中にいるような影が特徴的な照明など、サロンに置かれているアイテムから〝もにょ〜〟な世界観が伝わってくる。また、アイテムセレクトすべてにおいて妥協がない。徹底したこだわりなのだ!

「はっきりとした原色より中間色で空間を彩ったり、真円ではなく楕円、直線ではなく曲線だったりして。お店を作っていく中で主人から言われて、私が求めている世界観を再認識しました。完成した空間を見渡すと、まさにコレ!という感じに仕上がって満足しています。お客様からも好評なんですよ」

お話を聞いていてもずっと笑顔の佐藤さん。笑い声もサロンに響き、話すと自然と元気になっていく。カットで使う道具やシャンプー、トリートメント、シャンプー台などの専門機器の話に触れると佐藤さんは一気に職人の顔へ変わる。技術があるからこそ、自信を持ってお客さんと向き合っているからこそ、一言一言に重みがある。

「このハサミ、職人さんに切りやすいように加工してもらったんですよ。ちょっとした動き、切れ味、薄さなど、私の動きに合わせたハサミの方がお客様のオーダーに対して120%で再現できます。こちらの道具も理由があって…」

プロ意識を持つコト。当たり前のコトだけど、意外と自然に振る舞うコトって難しかったりする。経験を積み重ねるほどに自然体になり、考えるよりもハサミが動き、体が動く。佐藤さんは一流なワケだ。

 

こんな場面で会うなんて奇遇も奇遇

幼少時代を過ごしていた場所が同じだからこそ伝わる

〝しも町ソウル〟というべき眼差し

「人生いろいろ、人間もいろいろ、今日を楽しみましょう!」

前向きな姿勢に見え隠れする努力家の姿

そんな姿を見ているだけでも元気が出る

っというか、元気が出るほど癒やされるってコトか

「これがもにょ〜!です」

お後がよろしようで!

 

 

佐藤靖子さん

新潟市でいうところの歴史あるダウンタウン=しも町(今はちょっと…ですが)で幼少時代を過ごす。新潟理美容専門学校卒業後、新潟市内のサロン『Loops』『adorable』で経験を積む。2024年春、念願だった自身のサロンをオープンした。

monyo hair
新潟市江南区丸山472-6
9時30分~16時30分  日・月曜・祝日休
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